ご無沙汰してます、syuurokuです。
今回は、過去に自分がした旅行についてつらつら書いていこうと思います。
何でいきなりそんなこと書くんだという話ですが、先日とある方から「syuurokuのツイートを自分の旅行記に貼り付けていいですか」とDMを頂いた際、ふと「大学に入ってから結構いろんなところ旅行したし、せっかくなのでその時の記録をどこかに残しておこうかなあ」と思いまして。で、そこからどの旅行のことについて書こうかと考えた結果、タイトルにある通り「2020年3月に開業したJRの新駅を一日で全部訪問する」というsyuuroku史上一番のバカ旅。具体的には、南伊予(愛媛県)、御厨(静岡県)、高輪ゲートウェイ(東京都)を一日(厳密にいえば青春18きっぷ一回分)で訪問するという旅について書くのが良いかなと思った次第です。
前日
さて、この旅を成功させるためには最低条件として「前日に松山にいる」ことが必要です。という訳で
岡山からマリンライナーで四国入りです。ただ、家を出るのが遅くなってしまい、この時点で既に20時半。果たしてsyuurokuは終電までに松山に辿り着けるのか。
坂出でマリンライナーから予讃線のサンポート南風リレー号に乗り換えて観音寺へ。この列車、一応種別としては「快速」なんですが、宇多津から先は各駅停車な上に「南風リレー」と銘打っているだけあって途中の多度津で高知に向かう特急「南風」と接続するために15分停車するのもあって、30kmほどの距離を走破するのに50分以上かかりました。
そして観音寺に着いたらもう23時。この時点でここから先へ行く普通列車が無くなってしまいました。ちなみに、松山まで普通だけで行こうと思ったらこの観音寺を19:52に発車する列車に乗らないと当日中に辿り着けません。あまりにも遅すぎる。
という訳で、
特急課金!!!!!
23:10発の特急「しおかぜ・いしづち29号」で一路松山へ。やってきたのは最新の列車で座席にコンセントも付いており、非常に快適でした。そして日付も変わり、暗闇を駆け抜けること約100分……
松山駅到着!(なおこの時点で深夜1時)
辺りの店は軒並み閉まってるしホテルももうフロントが暗くなってるしで、寂しい雰囲気を感じました。こんな時間に来る奴が悪い
駅の中には翌日、というかこの時点で日付変わってたので当日開業する南伊予駅の看板がありました。本数は、まあ地方都市ならこんなもんでしょうか。多くも少なくもないですね。
何はともあれ無事に松山に来ることは出来たのですが、この数時間後にはもう松山を発つ上、そもそもこんなド深夜にチェックインできるホテルがある訳も無く、この日は駅から3km以上歩いた先にあるガストで夜を明かしました。なお、途中で道を間違えたのと雨降って来たせいで店まで1時間以上かかったのはここだけの話。
この頃はまだ普通に深夜営業やってましたが、某コの字の感染拡大がもう少し早かったら寒空の下で始発列車を待つ可哀想な人になるところでしたね。いやー危なかった。
そして決戦の日
松山から南伊予に向かう始発列車は5:23発だったものの、ガスト滞在中に雨が降ってき始めたので早めに駅に向かった方がいいと考え、4時過ぎに店を出発。
写真のように人っ子一人いない松山市の中心街を一人黙々と歩き、松山駅へ。
今度は道を間違えることなく、40分ほどで松山駅に到着。上に貼った深夜1時の写真とほとんど変わってなくて間違い探しみたいですが、こちらは早朝の写真です。
4回目のところに3月14日のハンコを押してもらい、いよいよ旅スタート!!!
このハンコが有効なうちに遠く離れた東京の高輪ゲートウェイまで行きます。
まずは5:23発の宇和島行きに乗車。これで最初の目的地、南伊予駅へ向かいます。
ホームに待っていたのは四万十に行かない「しまんトロッコ」塗装の車両でした。
南伊予駅
松山から約10分、新駅一つ目の南伊予駅に到着!
ちなみに松山方面の始発列車はもっと遅い時間なので、自分の乗ってきた便が一番列車ということになります。一番最初の駅利用者になれたんじゃ。
そして松山駅でもそうでしたがこちらもあいにくの雨。傘差しながら頑張って写真撮りました。
駅周辺は民家も数軒しかなく、駅前の道は街灯すら無いので辺りはかなり暗いですが、駅のすぐ横に松山運転所、松山貨物駅があってそちらはガッツリ照明があるので駅前は明るかったです。
駅前の写真。6時を過ぎたころから明るくなってきました。
しかし家が少ない……。
6:20発の松山行きで南伊予駅を離脱。これが松山方面の始発列車です。
この列車は伊予市発なので電化区間しか走らないのですが、やってきたのは気動車でした。
松山に戻ってきました。ここから乗り換え時間1分で対面に止まっている伊予西条行きに乗り込みます。
かなり曇っていて若干景色がぼやけてますが、数時間前通った時は真っ暗で見えなかった瀬戸内海を拝みつつどんどん東へ進んでいきます。
伊予西条で高松行きに乗り換え。ここから坂出まで一気に進みます。
ちなみに坂出まで一駅も通過しないガチの鈍行です。その上、JR四国の普通列車はトイレが付いていないことがほとんどなので急に催してくると大変なのですが、途中伊予三島や観音寺などでちょくちょく長時間停車があるのでその隙に駅のトイレに行っておきましょう。自分も伊予三島で降りました。
坂出からはマリンライナーで四国脱出。岡山から山陽本線、東海道本線をひたすら東に進んでいきます。そして松山から移動すること実に13時間……
ようやく浜松で次の目的地・御厨へ行く列車に乗り込みます。後ろを見てもらえれば分かる通り、完全に日が暮れています。なんと日中ずっと列車の中にいたということになるんですねえ。我ながらバカなことをしております。
そして浜松から15分、ようやく2つ目の目的地、御厨駅に到着!!!
御厨駅
次の電車は約20分後ですが、なんとそれに乗れないと東京方面の最終列車に接続できないということでかなり慌ただしい訪問になりました。また明るい時間にゆっくり訪問したいですね……。
少ない滞在時間で北口と南口を回り、駅前の様子を写真に収めてそそくさと駅へ。この辺りも松山と同様に雨が降っていたようですが、この時にはすでに止んでくれていました。
そして御厨駅を離脱し静岡駅で熱海行き最終に、熱海駅で品川行き最終へと乗り継いで東京方面へ。今回の旅はここが一番のネックで、「南伊予駅の始発列車に乗車して一本も遅延することなく乗り継ぎ、御厨駅で下車して一本後の列車に乗車するとギリギリ終電で東京へ行ける」という奇跡のダイヤによって成立しているこの旅は、どこかで運転見合わせなどが発生して予定していた列車に乗り継げないとその時点で終わり、という非常にシビアなもの。そんな内容だっただけに、無事に品川行きに乗車できた時の安心感は本当に言葉にできないほどでした。
何はともあれ、無事に品川駅到着。この時点で既に0時を過ぎており、3/15になっていました。通常であれば青春18きっぷ一回分の有効期間は日付が変わって最初に停車する駅までなのですが、ここは東京の「電車特定区間」内。この区間内の駅であれば、日付が変わっても終電まで新たな日付印を押されること無く移動することができます。ということで、0時を回ってもまだまだ元気に走っている山手線に乗り換え…………
高輪ゲートウェイ駅
0:14、最終目的地高輪ゲートウェイ駅に到着!!!!!!!
そして、これと同時に18きっぷ一回分で3/14開業の新駅3つをすべて訪問することに成功!!!
松山を出発した5:23から高輪ゲートウェイに到着した0:14まで、実に18時間51分、ほぼ19時間にわたり移動に移動を重ねながら新駅を訪問する旅は、無事に終了したのでした。
この後は上野方面へ抜ける予定でしたが、こうして駅を堪能している間に上野行きの終電をうっかり逃してしまい、仕方なく蒲田のジョナサンで夜を明かしたのでした。2日連続でファミレスオール、馬鹿の極み。ちなみに朝になってからネカフェに入ってちゃんとシャワー浴びましたよ!
さいごに
2年も前の出来事で全然フレッシュな内容でもないのにここまでお読みいただきありがとうございます。実を言うとこの旅、2022年4月現在再現可能です。現時点での行程を書いておきますので、真似してみたい方はぜひ。ただし、遅延や運転見合わせなどのトラブルによりチャレンジ失敗してもsyuurokuは一切の責任を負いかねますのでそこん所よろしくお願いします。
松山 5:23(or 5:51)→→(宇和島行)→→5:34(or 6:02) 南伊予 6:20
→→(松山行)→→6:33 松山 6:34→→(伊予西条行)→→8:44 伊予西条 8:47
→→(高松行)→→11:15 坂出 11:24→→(快速マリンライナー26号 岡山行)
→→12:02 岡山 12:13→→(相生行)→→13:18 相生 13:21→→(姫路行)→→
13:40 姫路 13:57→→(新快速 長浜行)→→16:24 米原 16:30
→→(大垣行)→→17:05 大垣 17:11→→(特別快速 豊橋行)→→
18:39 豊橋 18:48→→(浜松行)→→19:23 浜松 19:34→→(静岡行)→→
19:49 御厨 20:08→→(静岡行)→→21:06 静岡 21:14→→(熱海行)→→
22:29 熱海 22:35→→(品川行)→→0:07 品川 0:13
→→(山手線内回り 池袋行)→→0:14 高輪ゲートウェイ
今度は2021年に廃止になった宗谷本線の駅たちの訪問記的なものも書こうかな。気が向いたらですが。
では。